こんにちは!竹内です!
皆さんの会社では、SharePointの共有リンクをどのように管理していますか?
全員が誰にでもファイルの共有ができる状態だと恐ろしいですよね…
例えば…
・「家で作業したいからプライベートのメールアドレスに共有しました!」
・「リンクを共有しようとしたら、選択肢が三つも出てきた ..?どれを選んだらいいかよくわかんないけど、とりあえずAさんに送れたらいっか」→誤送信→適切でない人にアクセスされる
などが起きれば想像するだけでパニックだと思います…
そこで、SharePointの共有リンクを制限する方法をご紹介します。 この設定を行うことで適切でない人にアクセス権を渡してしまう可能性を減らし、情報漏洩のリスクを減らすことができます!
この記事では、具体的な設定方法を記載していますのでぜひ最後までご覧ください!


目次
- 1.改めて共有リンクとは何か?
- 2.共有リンクの制限方法
2-1.設定前 - 2-2.サイトでの設定手順
- 2-3.サイト上でメンバーシップを変更する手順
- 2-4.管理センターでメンバーシップを変更する手順
- 2-5.設定結果
- 3.まとめ
1.改めて共有リンクとは何か?
共有リンクとは、特定のファイルやフォルダーを他のユーザーと簡単に共有するためのURLです。
これを使うことで、他のユーザーはそのリンクをクリックするだけでファイルに直接アクセスできるようになります。
リンク1つで他のユーザーにファイルを送ることができる大変便利な機能ですが、誤った設定にしていると情報漏洩に繋がる可能性があることも頭に入れておかなければなりません。
そこで今回は SharePointでアクセス権がないユーザーへの共有リンクを防ぐ方法についてご紹介していこうと思います。
2.共有リンクの制限方法
2-1.設定前
サイトの各メンバーが任意のユーザーに制限なくリンクを送ることができる状態です。
1.「三点リーダー」から「共有」をクリックします。

2.「リンクのコピー」の歯車マークをクリックします。

3.リンクの設定で「選択したユーザー」を選び「適用」をクリックすると…

4.自由に共有先を選ぶことができてしまいます。

この状態では情報漏洩のリスクがあるため、共有リンクを制限する設定を行っていきます。
2-2.サイトでの設定手順
1.対象サイトの歯車マークから、「サイトのアクセス許可」をクリックします。

2.サイトの共有から「メンバーが共有する方法を変更」をクリックします。

3.共有アクセス許可から「ファイル、フォルダー、およびサイトを共有できるのはサイトの所有者だけです。」を選択し、保存します。

これで設定は完了です。この設定を行うことでサイトの所有者以外はリンクの共有が不可能になります。しかし、意図していないメンバーが所有者になっている場合、メンバーシップを変更する必要があります。以下で手順を解説します。
2-3.サイト上でメンバーシップを変更する手順
1.ホーム画面を開き「~人のメンバー」をクリックします。

2.対象ユーザーのメンバーシップをプルダウンから開き、「所有者」から「メンバー」に設定します。

3.対象ユーザーのメンバーシップが「メンバー」になっていることを確認できます。

2-4.管理センターでメンバーシップを変更する手順
上記と同じ設定をSharePointの管理センター側からも行うことができますので、その手順を解説していきます。
1.Microsoft 365 管理センターからSharePoint管理センターを開きます。

2.対象のサイトを開きます。

3.「メンバーシップ」から「所有者」を開きます。

4.対象ユーザーを選択し、「所有者として削除」をクリックします。

5.ポップアップが出るため「削除」をクリックします。

6.対象ユーザーから所有者のメンバーシップが外れたことを確認できます。

5.設定結果
上記設定を行うことで対象ユーザーが共有をしようとすると以下の文が表示され既存のアクセス権を持つユーザーにしか共有ができなくなります。
「このアイテムのみを 編集 できるため、オプションが制限されています。
次のことができます:選択したユーザーを招待するよう所有者にリクエストしてください」
※2-2でメンバーは外部に共有ができないようにした設定が働いています。

3.まとめ
SharePointは事前の権限設定が重要です。
共有リンクは、URL1つでほかのユーザーにファイルやフォルダを共有することができるとても便利な機能である反面、その扱いには注意が必要になります。
SharePointを活用するにあたり、事前の権限設定がポイントになることを理解しSharePointを使いこなしていきましょう。
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