iOS版 Apple Configuratorを活用!iPhoneをApple Business Manager(ABM)に登録する方法

2025.08.12

こんにちは!市川です! 
業務用デバイスをユーザーが自由に操作できる状態は、 管理上非常に危険です。 
そこで今回は、「iOS版のApple Configuratorを使用して、iPhoneを Apple Business Manager(ABM)に登録する方法」をご紹介します。 

登録後、デバイスはMDMに割り当てられ、”監視モード”という状態になります。 
監視モードにより、アプリのインストール制限やWi-Fi設定の自動構成、不要な機能の無効化などが可能になります。ユーザーが自由に操作できる状態を防ぎ、企業のポリシーに沿った安全なデバイス運用が実現されます。ぜひご参考ください!
 

– 会社管理端末(監視モード)のブログシリーズ – 

Part 1:本ブログ
Part 2:MDMと連携してiOS端末を管理対象にする方法
Part 3:会社管理のiOS端末にアプリ自動配布・ポリシー適用する方法

目次

1.Apple Accountの設定

はじめに、Apple Accountを設定します。 
※アカウントを設定するためには、該当ユーザーを Apple Business Manager に追加する必要があります。追加手順はこちら 

1.Apple Business Manager から届いたメールを開き、「Apple Business Managerにアクセス」をクリックします。


2.メールに記載されている「Apple Account」を入力し「→」をクリックします。


3.メールに記載されている「一時パスワード」を入力し「→」をクリックします。


4.電話番号を入力し「次に進む」をクリックします。 
※次の手順で、追加した番号宛に確認コードが送信されます。


5.確認コードを入力し「確認」をクリックします。


6.新しいパスワードを入力し「パスワードの変更」をクリックします。


7.「OK」をクリックします。


8.「次に進む」をクリックします。


9.アカウントの設定が完了しました。


<該当ユーザーを Apple Business Manager に追加する方法> 
Apple Business Managerの管理者、またはユーザーマネージャーがこの作業を行うことで、手順1のメールがユーザーに届きます。 

1.Apple Business Managerにサインインし、「ユーザ」から「追加」をクリックします。


2.ユーザー情報を入力し「保存」をクリックします。 
※ユーザーの役割を選択することができます。 
※入力したメールアドレス宛に、設定メールが届きます。


3.ユーザーが追加されました。


4.「サインイン情報を作成」をクリックします。


5.「メールで送信」を選択し、「続ける」をクリックします。


6.新しいサインイン情報が作成されます。


7.新しいサインイン情報が作成されました。「完了」をクリックします。 
※作業後、すぐにユーザー宛にメールが届きます。サインインしてパスワードを変更するまで、アカウントは有効になりません。

2.Apple Business Manager(ABM)にデバイスを登録

次に、監視対象のiPhoneをiOS版のApple Configuratorを使用して、Apple Business Manager に登録します。 


<監視対象iPhoneの準備> 
Apple Business Manager に登録するiPhoneの初期設定を、” Wi-Fi選択画面まで ” 進めます。

初期状態の「日本語」を選択する手順から、

 

「Wi-Fi ネットワークを選択」の画面まで進め、ここでセットアップを止めます。


<作業用iPhoneの準備> 
作業用のiPhoneにApple Configuratorをインストールし、登録を進めます。 

1.App Storeを開き、「Apple Configurator」の「入手」をタップします。


2.インストールされたことを確認し、「開く」をタップします。


3.Bluetoothの使用許可を求められるため、「許可」をタップします。 
※後ほどカメラの使用も許可します。


4.「続ける」をタップします。


5.Apple Accountを入力し「続ける」をタップします。


6.パスワードを入力し「続ける」をタップします。


7.SMSに届く、6桁の確認コードを入力します。


8.カメラの使用許可を求められるため、「許可」をタップします。


9.読み取り画面が表示されました。左下の「設定マーク」をタップします。


10.ここで、ネットワークの構成や、MDM サーバの割り当て状況を確認できます。


11.「MDM サーバ割り当て」の「指定」をタップします。


12.割り当てるMDM サーバを選択します。


13.割り当て後、「完了」をタップします。


14.読み取りの準備ができました。この画面を、監視対象iPhoneの「Wi-Fi ネットワークを選択」で止めていた画面へと近づけます。


15.「このiPhone を組織/団体に追加します」と表示が切り替わるので、画面中央の青い霧のような円に、読み取り画面の円を近づけます。


16.読み取りが成功すると、「iPhoneを追加中…」と表示が切り替わります。


17.30秒ほど待ち、「iPhoneが追加されました。」と表示されました。


18.Apple Business Managerの「デバイス」から、正常にデバイスが登録されていることが確認できました。 
※MDMサーバも自動で割り当てられています。


■「MDMと連携して iOS端末を管理対象にする方法」は、以下のブログをご参考ください。
Microsoft IntuneとApple Business Manager(ABM)を連携してiOS端末を管理する方法



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