こんにちは!市川です!
業務用デバイスをユーザーが自由に操作できる状態は、 管理上非常に危険です。
そこで今回は、「iOS版のApple Configuratorを使用して、iPhoneを Apple Business Manager(ABM)に登録する方法」をご紹介します。
登録後、デバイスはMDMに割り当てられ、”監視モード”という状態になります。
監視モードにより、アプリのインストール制限やWi-Fi設定の自動構成、不要な機能の無効化などが可能になります。ユーザーが自由に操作できる状態を防ぎ、企業のポリシーに沿った安全なデバイス運用が実現されます。ぜひご参考ください!
– 会社管理端末(監視モード)のブログシリーズ –
Part 1:本ブログ
Part 2:MDMと連携してiOS端末を管理対象にする方法
Part 3:会社管理のiOS端末にアプリ自動配布・ポリシー適用する方法

目次
1.Apple Accountの設定
はじめに、Apple Accountを設定します。
※アカウントを設定するためには、該当ユーザーを Apple Business Manager に追加する必要があります。追加手順はこちら
1.Apple Business Manager から届いたメールを開き、「Apple Business Managerにアクセス」をクリックします。

2.メールに記載されている「Apple Account」を入力し「→」をクリックします。

3.メールに記載されている「一時パスワード」を入力し「→」をクリックします。

4.電話番号を入力し「次に進む」をクリックします。
※次の手順で、追加した番号宛に確認コードが送信されます。

5.確認コードを入力し「確認」をクリックします。

6.新しいパスワードを入力し「パスワードの変更」をクリックします。

7.「OK」をクリックします。

8.「次に進む」をクリックします。

9.アカウントの設定が完了しました。

<該当ユーザーを Apple Business Manager に追加する方法>
Apple Business Managerの管理者、またはユーザーマネージャーがこの作業を行うことで、手順1のメールがユーザーに届きます。
1.Apple Business Managerにサインインし、「ユーザ」から「追加」をクリックします。

2.ユーザー情報を入力し「保存」をクリックします。
※ユーザーの役割を選択することができます。
※入力したメールアドレス宛に、設定メールが届きます。

3.ユーザーが追加されました。

4.「サインイン情報を作成」をクリックします。

5.「メールで送信」を選択し、「続ける」をクリックします。

6.新しいサインイン情報が作成されます。

7.新しいサインイン情報が作成されました。「完了」をクリックします。
※作業後、すぐにユーザー宛にメールが届きます。サインインしてパスワードを変更するまで、アカウントは有効になりません。

2.Apple Business Manager(ABM)にデバイスを登録
次に、監視対象のiPhoneをiOS版のApple Configuratorを使用して、Apple Business Manager に登録します。
<監視対象iPhoneの準備>
Apple Business Manager に登録するiPhoneの初期設定を、” Wi-Fi選択画面まで ” 進めます。
初期状態の「日本語」を選択する手順から、

「Wi-Fi ネットワークを選択」の画面まで進め、ここでセットアップを止めます。

<作業用iPhoneの準備>
作業用のiPhoneにApple Configuratorをインストールし、登録を進めます。
1.App Storeを開き、「Apple Configurator」の「入手」をタップします。

2.インストールされたことを確認し、「開く」をタップします。

3.Bluetoothの使用許可を求められるため、「許可」をタップします。
※後ほどカメラの使用も許可します。

4.「続ける」をタップします。

5.Apple Accountを入力し「続ける」をタップします。

6.パスワードを入力し「続ける」をタップします。

7.SMSに届く、6桁の確認コードを入力します。

8.カメラの使用許可を求められるため、「許可」をタップします。

9.読み取り画面が表示されました。左下の「設定マーク」をタップします。

10.ここで、ネットワークの構成や、MDM サーバの割り当て状況を確認できます。

11.「MDM サーバ割り当て」の「指定」をタップします。

12.割り当てるMDM サーバを選択します。

13.割り当て後、「完了」をタップします。

14.読み取りの準備ができました。この画面を、監視対象iPhoneの「Wi-Fi ネットワークを選択」で止めていた画面へと近づけます。

15.「このiPhone を組織/団体に追加します」と表示が切り替わるので、画面中央の青い霧のような円に、読み取り画面の円を近づけます。

16.読み取りが成功すると、「iPhoneを追加中…」と表示が切り替わります。

17.30秒ほど待ち、「iPhoneが追加されました。」と表示されました。

18.Apple Business Managerの「デバイス」から、正常にデバイスが登録されていることが確認できました。
※MDMサーバも自動で割り当てられています。

■「MDMと連携して iOS端末を管理対象にする方法」は、以下のブログをご参考ください。
Microsoft IntuneとApple Business Manager(ABM)を連携してiOS端末を管理する方法
その他お困りごとも動画で解説!
