AzuerADをIdpとして利用しているときにDruvaをシングルサインオンする方法を記載します。DruvaとはM365のExchangeOnlineやSharePointOnline、PC、サーバをバックアップするサービスです。Druvaの管理画面に入る為の管理者アカウントをAzureADのユーザで利用することができます。またAzureAD側がユーザが増えた場合も自動でプロビジョニングすることができます。
手順
- 手順1 Druvaアプリケーションを追加する
- 手順2 SAMLによるシングルサインオンの構成
- 手順3 SAMLによるシングルサインオンのセットアップ1 -SAML証明書-
- 手順4 Druvaアプリケーションを管理するユーザーの設定
- 手順5 Druvaアプリケーションの設定
- 手順6 SAMLによるシングルサインオンのセットアップ2 -属性とクレーム1-
- 手順7 DruvaよりTokenをコピーする
- 手順8 SAMLによるシングルサインオンのセットアップ3 -属性とクレーム2-
- 手順9 SAMLによるシングルサインオンのセットアップ4 -シングルサインオンをTest-
手順1 Druvaアプリケーションを追加する
1.Microsoft Azureの管理セクションより「エンタープライズアプリケーション」をクリックします。
2.「すべてのアプリケーション」を選択し、「新しいアプリケーション」をクリックします。
3.検索バーに「Druva」と入力して、表示された「Druva」をクリックします。
4.「作成」をクリックします。
5.アプリケーションDruvaが正常に追加されました。
手順2 SAMLによるシングルサインオンの構成
1.管理セクションより「シングルサインオン」をクリックします。
2.「SAML」をクリックします。
3.「基本的なSAML構成」の設定をします。下記の項目を設定し、「保存」をクリックします。
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識別子(エンティティID):DCP-login
応答URL:https://cloud.druva.com/wrsaml/consume
サインオンURL(省略可能):省略
リレー状態(省略可能):省略
ログアウトURL(省略可能):省略
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識別子(エンティティID)は DCP-loginにチェックします。
応答URLを選択します。
https://cloud.druva.com/wrsaml/consume にチェックします。
サインオンURL / リレー状態 / ログアウトURLは省略します。
4.シングルサインオンの構成が正常に保存されました。
手順3 SAMLによるシングルサインオンのセットアップ1 -SAML証明書-
Druva側のセットアップで必要になるファイルのダウンロードとリンクのコピーをします。
1.管理セクションより「シングル サインオン」をクリックします。
2.SAML証明書のトークン署名証明書より「証明書(Base64)」をダウンロードします。
3.ダウンロードした「Druva.cer」ファイルを任意の場所に保存します。
4.Druvaセットアップより「ログインURL / Azure AD 識別子 / ログアウトURL」それぞれのリンクをコピーします。メモ帳などに貼り付けておきます。
手順4 Druvaアプリケーションを管理するユーザーの設定
1.管理セクションより「ユーザーとグループ」をクリックします。
2.「ユーザーまたはグループの追加」をクリックします。
3.「選択されていません」をクリックし、ユーザーを選択します。
4.ユーザーを検索し、「選択」をクリックします。
5.「割り当て」をクリックします。
6.ユーザーの割り当てが成功しました。
手順5 Druvaアプリケーションの設定
1.Druvaを開きメニューをクリックします。
2.Administrationセクションの「Druva Cloud Setting」をクリックします。
3.Single Sign-Onの設定欄から「Configure IDP」をクリックします。
4.シングルサインオンの下記項目を設定し、「Save」をクリックします。
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ID Provider Configuration
ID Provider Login URL:コピーしたログインURL(※1)
ID Provider Certificate:ダウンロードしたDruva.cerファイル(※2)
AuthnRequests Singned:-
Encrypt Assertions:-
Access Control
Single Sign-On for Administrators:チェック(※3)
Failsafe for Administrators:チェック
Single Sign-On for inSync End Users:-
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※1.ID Provider Login URL:(手順3-4)でコピーしたログインURLを貼り付けます。
※2.ID Provider Certificate:(手順3-2)でダウンロードしたトークン署名証明書(Base64)「Druva.cer」をメモ帳で開き、表示された内容をすべてコピーして貼り付けます。
※3.Single Sign-On for Administrators:Administrators log into Druva Cloud through SSO provider にチェックを入れます。
確認のポップアップが表示されるので、「Proceed」をクリックします。
5.Druvaでのシングルサインオンの設定が成功しました。
手順6 SAMLによるシングルサインオンのセットアップ2 -属性とクレーム1-
1.管理セクションより「シングル サインオン」を選択し、属性とクレームの「編集」をクリックします。
2.追加の要求にあるクレーム名より「user.mail」を削除します。
3.「OK」をクリックします。
4.変更が反映され、ユーザークレームが正常に保存されました。
手順7 DruvaよりTokenをコピーする
1.Administrationセクションより「Druva Cloud Setting」をクリックします。
2.「Generate SSO Token」をクリックします。
3.Token Generatedをコピーし、「Close」をクリックします。
手順8 SAMLによるシングルサインオンのセットアップ3 -属性とクレーム2-
1.管理セクションより[シングル サインオン]を選択し、属性とクレームの「編集」をクリックします。
2.「druva_auth_token」をクリックします。
3.ソース属性に(手順7-3)でコピーした Tocken Generatedを貼り付けます。
4.「保存」をクリックします。
5.変更が反映され、ユーザークレームが正常に保存されました。
手順9 SAMLによるシングルサインオンのセットアップ4 -シングルサインオンをTest-
1.Druvaでシングルサインオンをテストより「Test」をクリックします。
2.「サインインのテスト」をクリックします。
3.ブラウザに新しいタブでログインされたDruvaのページが開きます。
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