アプリケーションを自動配布する方法 

2024.08.09

管理者PCで設定したアプリケーションを、ユーザーのPCに自動的にインストールする設定を行います。自動インストールを活用することで、各社員のPCに個別に設定する手間を省くことができ、管理者は該当ユーザーを既存のグループに追加するだけで、多くの社員のPCにアプリを自動でインストールできます。 
この記事では、管理者PCでのアプリの追加方法と、ユーザーPCでの反映確認手順を解説します。 

<個別に設定> 

<自動インストール> 


手順1 管理者PCでの作業


1.ユーザー追加

新規ユーザー、「山田 次郎」を追加します。 

1.Microsoft 365 にサインインし、「管理」をクリックします。

2.「ユーザー」のタブを開き、「アクティブなユーザー」をクリックします。

3.「ユーザーの追加」をクリックします。

4.「姓」と「名」を入力します。 
※姓と名を入力した後、「表示名」の入力枠をクリックすると、「表示名」が自動で反映されます。

5.「ユーザー名」を入力し、「ドメイン」を選択します。

6.「次へ」をクリックします。

7.「ユーザーに製品ライセンスを割り当てる」を選択し、割り当てるライセンスにチェックを入れます。 
※ここでは、「Microsoft 365 Business Premium」を選択しています。

8.「アプリ」のプルダウンを開くと、割り当てるアプリの選択ができます。

9.「Microsoft Intune」にチェックが入っていることを確認し、「次へ」をクリックします。

10.「次へ」をクリックします。

11.内容を確認し、「追加の完了」をクリックします。

12.「閉じる」をクリックします。

13.ユーザーが追加されました。

 


2.グループ作成

1.Microsoft Intune 管理センターを開き、「グループ」をクリックします。

2.「新しいグループ」をクリックします。

3.「グループ名」を入力し、「作成」をクリックします。 
※任意でグループの説明を入力することも可能です。

4.グループが作成されました。

 


3.アプリ追加_Google Chrome

「Google Chrome」を自動インストールさせるために、アプリケーションの追加を行います。 

1.ブラウザで「Google Chrome」と検索します。

2.「ビジネス用に Chrome ブラウザをダウンロード – Chrome Enterprise」を開きます。

3.「ファイル形式」のプルダウンから、「MSI」を選択します。

4.「ダウンロード」をクリックします。

5.「同意してダウンロード」をクリックします。

6.ダウンロードが始まります。

7. Microsoft Intune 管理センターを開き、「アプリ」をクリックします。

8.「Windows」をクリックします。

9.「追加」をクリックします。

10.「アプリの種類」のプルダウンから、「基幹業務アプリ」を選択します。

11.「選択」をクリックします。

12.「アプリ パッケージ ファイルの選択」をクリックします。

13.「ファイルマーク」をクリックします。

14.3ー5で、ダウンロードした「Google Chromeのファイル」を選択し、「開く」をクリックします。

15.「OK」をクリックします。

16.「説明を編集します」をクリックします。

17.任意の説明を入力し、「OK」をクリックします。

18.「発行元」に「Google」と入力します。

19.「カテゴリ」のプルダウンを開き、「ビジネス」にチェックを入れます。

20.「情報URL」に、3-2で開いたサイトURLを貼り付け、「次へ」をクリックします。

21.「グループの追加」をクリックし、グループを割り当てます。

22.割り当てるグループにチェックを入れ、「選択」をクリックします。

23.「次へ」をクリックします。

24.内容を確認し、「作成」をクリックします。

25.アプリケーションが作成されました。

 


4.アプリ追加_Firefox

「Firefox」を自動インストールさせるために、アプリケーションの追加を行います。 

1.Microsoft Intune 管理センターを開き、「アプリ」をクリックします。

2.「Windows」をクリックします。

3.「追加」をクリックします。

4.「アプリの種類」のプルダウンから、「Microsoft Store アプリ(新規)」を選択します。

5.「選択」をクリックします。

6.「Microsoft Store アプリ(新規)を検索する」をクリックします。

7.検索バーに「firefox」と入力します。

8.「Mozilla Firefox」を選択し、「選択」をクリックします。

9.「次へ」をクリックします。

10.「グループの追加」をクリックし、グループを割り当てます。

11.割り当てるグループにチェックを入れ、「選択」をクリックします。

12.「次へ」をクリックします。

13.内容を確認し、「作成」をクリックします。

14.アプリケーションが作成されました。

 


5.アプリ追加_Windows 365 Apps

「Windows 365 Apps」を自動インストールさせるために、アプリケーションの追加を行います。 

1.Microsoft 365 Apps admin centerを開き、「Office カスタマイズ ツールに移動」をクリックします。

2.「作成」をクリックします。

3.xmlに「任意の名前」を入力し、「Office スイート」のプルダウンをクリックします。

4.「Microsoft 365 Apps for Business」を選択します。

5.「言語」のタブを開きます。

6.「主言語を選択」を「日本語(日本)」に設定します。

7.「完了」をクリックします。

8.作成された「構成」をクリックします。

9.「ダウンロード」をクリックします。

10.「Office Open XML の形式」を選択し、「OK」をクリックします。

11.「ダウンロード」をクリックします。

12.ダウンロードされた「XMLデータ」にカーソルを合わせ、右クリックします。

13.「プログラムから開く」をクリックし、「メモ帳」を選択します。

14.メモ帳でXMLデータが出力されました。

15. Microsoft Intune 管理センターを開き、「アプリ」をクリックします。

16.「すべてのアプリ」をクリックします。

17.「追加」をクリックします。

18.「アプリの種類」のプルダウンから、「Windows 10 以降」をクリックします。

19.「選択」をクリックします。

20.「次へ」をクリックします。

21.「構成設定の形式」のプルダウンから、「XML データを入力する」を選択します。

22.5-14で開いたメモ帳から、XMLデータをコピーし、貼り付けます。

23. 「XML の検証」をクリックします。

24.検証に成功しました。「次へ」をクリックします。

25.「グループの追加」をクリックし、グループを割り当てます。

26.割り当てるグループにチェックを入れ、「選択」をクリックします。

27.「次へ」をクリックします。

28.内容を確認し、「作成」をクリックします。

29.アプリケーションが作成されました。

 


※ユーザーのパスワードを忘れたとき

新しく作成したユーザーのパスワードを忘れてしまったときに使用する、「パスワードリセット」の方法をご紹介します。 

1.「該当のユーザー」をクリックします。
 ※パスワードを変更するユーザーを選択します。

2.「パスワードのリセット」をクリックします。

3.「パスワードを自動作成する」にチェックを入れ、「パスワードのリセット」をクリックします。

4.「パスワードがリセットされました」と表示され、新しいパスワードが発行されました。

手順2 新しいPCのキッティング作業

新規ユーザー「山田 次郎」のPCでキッティング作業を行い、手順1で追加したアプリケーションが自動でインストールされているか、を確認します。 

1.新しいPCを起動します。「日本」を選択し、「はい」をクリックします。

2.「はい」をクリックします。

3.「スキップ」をクリックします。

4.PCが再起動されるので、そのまま待ちます。

5.「同意」をクリックします。

6.「デバイス名」を入力し、「次へ」をクリックします。

7.再起動が実行されます。

8.「職場または学校用に設定する」を選択し、「次へ」をクリックします。

9.「サインインアカウント」を入力し、「次へ」をクリックします。

10.「パスワード」を入力し、「サインイン」をクリックします。

11.「次へ」をクリックします。

12.「次へ」をクリックします。

13.「同意」をクリックします。

14.なにも入力せず、空欄のまま「次へ」をクリックします。

15.項目のチェックを外し、「次へ」をクリックします。

16.更新が始まり、再起動が実行されます。

17.起動後、「サインインアカウント」と「パスワード」を入力し、サインインをします。

18.「今はスキップ」をクリックします。

19.「OK」をクリックします。

20.「今はしない」をクリックします。

21.デスクトップが開きました。「Google Chrome」が自動インストールされていることが確認できます。

22.他にも自動インストールされているアプリを確認します。「Windowsマーク」をクリックします。

23.「設定」をクリックします。

24.「アプリ」をクリックします。

25.「インストールされているアプリ」をクリックします。

26.「Firefox」がインストールされていることを確認できました。

27.スクロールすると、「Microsoft 365 Apps for business – ja – jp」もインストールされていました。 
※アプリのインストール反映には、時間がかかる場合があります。

28.また、「Excel」「Word」「PowerPoint」それぞれに、アカウントが反映されていることが確認できました。

手順3 管理者PCでの確認作業

新しいPCで、アプリケーションが自動でインストールされていることが確認できたので、管理者のPCでも、インストールの反映を確認します。 

1.「デバイス」をクリックします。

2.「アプリ」をクリックします。

3.「Windows」をクリックします。

4.「Google Chrome」をクリックします。

5.「デバイスの状態」と「ユーザーの状態」から、1台インストールされていることがわかります。

6.Windowsのアプリ画面に戻り、「Microsoft 365 Apps(Windows 10 以降)」をクリックします。

7.こちらも、「デバイスの状態」と「ユーザーの状態」から、1台インストールされていることがわかります。

8. 再びWindowsのアプリ画面に戻り、「Mozilla Firefox」をクリックします。

9.こちらも、「デバイスの状態」と「ユーザーの状態」から、1台インストールされていることがわかりました。


※PCのデバイス名を変更する方法

1.Microsoft Intune 管理センターを開き、「デバイス」をクリックします。

2.「Windows」をクリックします。

3.「該当のユーザー」をクリックします。 
※デバイス名を変更するユーザーを選択します。

4.「メニューバー」をクリックし、「デバイス名の変更」をクリックします。

5.「新しいデバイス名」を入力し、「名前の変更」をクリックします。

6.名前が変更されました。

7.少し時間を空けてから確認すると、新しいデバイス名が反映されていました。



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