管理者PCで設定したデバイス制限プロファイルを、ユーザーのPCに自動的に適用する方法をご紹介します。この自動割り当てにより、各社員のPCを個別に設定する手間が省け、管理者は該当ユーザーを既存のグループに追加するだけで、多くの社員のPCにデバイス制限プロファイルを反映させることができます。
この記事では、管理者PCでプロファイルを作成し、ユーザーPCに自動適用する手順と、反映確認及び失敗例について解説します。
<個別に設定>
<自動インストール>
手順1 デバイス制限プロファイルの作成
1.Microsoft Intune 管理センターを開き、「デバイス」をクリックします。
2.「構成」をクリックします。
3.「作成」をクリックし、「新しいポリシー」をクリックします。
4.「プラットフォーム」のプルダウンから、「Windows 10 以降」を選択します。
5.「プロファイルの種類」のプルダウンから、「テンプレート」を選択します。
6.「デバイスの制限」を選択し、「作成」をクリックします。
7.「任意の名前」を入力し、「次へ」をクリックします。
8.「アプリストア」のタブを開きます。
9.下記の項目を設定します。
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[App store(モバイルのみ)] ブロック
[ストア アプリの自動更新] ブロック
[信頼できるアプリのインストール] ブロック
[開発者によるロック解除] ブロック
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10.下記の項目を設定します。
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[ストアから配信されたアプリの起動] ブロック
[システム ボリューム上でアプリ データをインストールします] ブロック
[システム ドライブ上でアプリをインストールします] ブロック
[ゲーム録画(デスクトップのみ)] ブロック
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11.下記の項目を設定します。
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[インストールに対するユーザー コントロール] ブロック
[昇格された特権を持つアプリをインストールします] ブロック
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12.「クラウドとストレージ」のタブを開きます。
13.下記の項目を設定します。
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[Microsoft 以外のアカウント] ブロック
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14.「全般」のタブを開きます。
15.下記の項目を設定します。
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[リムーバブル記憶域] ブロック
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16.「パスワード」のタブを開きます。
17.下記の項目を設定します。
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[パスワード] 必要
[必要なパスワードの種類] 英数字
[パスワードの複雑さ] 数字、小文字、大文字、特殊文字が必要
[パスワードの最小文字数] 8
[画面がロックされるまでの非アクティブな最長時間(分)] 5分
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18.下記の項目を設定します。
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[単純なパスワード] ブロック
[Windows Hello デバイス認証] 許可
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19. 「Microsoft Defender SmartScreen」のタブを開きます。
20.下記の項目を設定します。
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[Microsoft Edge 従来版の SmartScreen] 必要
[悪意あるサイトへのアクセス] ブロック
[確認されていないファイルのダウンロード] ブロック
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21.「Microsoft Defender ウイルス対策」のタブを開きます。
22.下記の項目を設定します。
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[リアルタイム監視] 有効にする
[動作の監視] 有効にする
[Network Inspection System(NIS)] 有効にする
[すべてのダウンロードをスキャンする] 有効にする
[スケジュールされたスキャン用に低い CPU 優先度を構成] 有効
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23.下記の項目を設定します。
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[Microsoft Web ブラウザーに読み込まれたスクリプトをスキャンする] 有効にする
[Defender へのエンドユーザーアクセス] ブロック
[セキュリティ インテリジェンスの更新間隔(時間)] 1
[ファイルとプログラムのアクティビティを監視する] すべてのファイルを監視する
[スキャン中の CPU 使用率の制限] 20
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24.下記の項目を設定します。
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[アーカイブ ファイルのスキャン] 有効にする
[受信メール メッセージをスキャンする] 有効にする
[フル スキャン中に、リムーバブル ドライブをスキャンする] 有効にする
[フル スキャン中に、マップされたネットワーク ドライブをスキャンする] 有効にする
[ネットワーク フォルダーから開いたファイルをスキャンする] 有効にする
[クラウドによる保護] 有効にする
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25.下記の項目を設定します。
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[ファイル ブロック レベル] 高
[クラウドによるファイル スキャンの時間延長] 20
[サンプルを送信する前にユーザーに確認メッセージを表示する] 安全なサンプルを自動的に送信する
[毎日のクイック スキャンを実行する時刻] 午後 12:00
[実行するシステム スキャンの種類] フル スキャン
[スケジュール日] 火曜日
[スケジュールされた時刻] 午後 3:00
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26.下記の項目を設定します。
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[望ましくない可能性のあるアプリケーションの検出] 有効にする
[常時保護] ブロック
[検出されたマルウェアの脅威に対するアクション] 有効にする
[重要度レベル低] 検疫
[“中程度”の重大度] 検疫
[重要度レベル高] ブロック
[“重大”の重大度] 削除
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27.「次へ」をクリックします。
28.「グループの追加」をクリックし、グループを割り当てます。
29.割り当てるグループにチェックを入れ、「選択」をクリックします。
30.「次へ」をクリックします。
31.「次へ」をクリックします。
32.内容を確認し、「作成」をクリックします。
33.プロファイルが作成されました。
手順2 ユーザーPCでの反映確認作業_ゲーム録画ブロック
1.手順1にて、事前にゲーム録画のブロックをしていたので、設定が反映されているか確認します。「設定」を開きます。
2.「ゲーム」を開き、「キャプチャ」をクリックします。
3.ゲーム録画のブロックがされていない場合は、「録画の環境設定」の設定項目が表示されます。
4.新しくキッティングしたPCでは、「録画の環境設定」の設定項目が表示されておらず、ゲーム録画のブロックが反映されていることが確認できました。
手順3 管理者PCでの確認作業
1.Microsoft Intune 管理センターを開き、「デバイス」をクリックします。
2.「構成」をクリックします。
3.手順1で作成した「ポリシー」をクリックします。
4.ポリシーを開くと、「競合」に1台反映されています。
5.「レポートの表示」をクリックします。
6.「デバイス名」をクリックします。
7.いくつかの項目の「設定の状態」が、「競合」と表示されています。
8.ポリシー画面に戻り、「編集」をクリックします。
9.手順3-7で「競合」と表示されていた項目を、「未構成」または、「空欄」に設定を変更していきます。
10.設定の変更が完了したら、「レビューと保存」をクリックします。
11.「保存」をクリックします。
12.ポリシーが保存されました。
13.「成功」に1台反映されたことが確認できました。
※変更が反映されるまで、15分~20分程かかりました。
14.「設定の状態」もすべての項目で、「成功」と表示されました。
※失敗例
手順3-9にて、設定を「空欄」に変更していましたが、「0」と入力してしまうと「競合」のまま表示が変わりませんでした。こちらでは失敗ver.として、「0」に設定変更した際の画面を紹介します。
1.設定項目を「未構成」または、「0」に変更してみました。
2.「設定の状態」が「競合」のまま、変更されていないことがわかります。
その他お困りごとも動画で解説!