組織内で、新PC(初期化したPC)に既存PCの設定を移行する方法を案内します。
手順
補足
手順1 既存PCの状態の確認
新PCのセットアップを始める前に、既存PCの状態を確認しておきます。ファイル数、容量を事前に確認して移行後にすべて移行ができているか確認をします。
<例>
・Exchange Onlineで利用しているOutlookのメール、連絡先、カレンダー
・デスクトップのショートカット
・インストールが必要なプリンタードライバやアプリ
・ブラウザのブックマークや保存されているパスワードの数
など
手順2 既存PCで資格情報のバックアップ
NASに接続する資格情報を既存PCの資格情報マネージャーよりダウンロードしておくことで、新しいPCで簡単に設定をすることができます。
1.PCの検索欄より、資格情報マネージャーを検索して開きます。
(コントロールパネル>ユーザーアカウント>資格情報マネージャーからも開くことができます。)
2.「Windows 資格情報」をクリックします。
3.「資格情報のバックアップ」をクリックします。
4.バックアップを任意の場所に任意の名前を付けて保存します。
5.Ctrl+Alt+Del キーを同時に押します。(このあと管理者のIDとPWを聞かれた場合は入力します。)
6.任意のパスワードを作成し、入力します。
7.バックアップが成功しました。「完了」をクリックします。
8.バックアップファイルはTeamsなどのクラウドに保管します。(新しいPCのセットアップの際にダウンロードが必要です。)
手順3 新PCでセットアップ
1.地域を選択し、「はい」をクリックします。
2.キーボードレイアウト「Microsoft IME」になっていることを確認し、「はい」をクリックします。
3.「2つ目のキーボードレイアウトを追加しますか?」は「スキップ」をクリックします。
4.Wi-Fiもしくは有線ネットワークに接続してください。
5.セットアップが実行されます。
6.Windows 10 使用許諾契約の内容を確認し、「同意」をクリックします。
7.「組織用に設定」を選択し、「次へ」をクリックします。
8.Microsoftアカウントを入力し、「次へ」をクリックします。
9.パスワードを入力して、「次へ」をクリックします。
10.Authenticatorアプリでサインインを承認します。
11.デバイスの設定が始まりました。
12.デバイスのプライバシー設定を確認し、「同意」をクリックします。
13.設定の反映を少し待ちます。
14.顔認証の設定をします。(セットアップ完了後に設定する場合は左下の「今はスキップ)」をクリックします。)
15.「次へ」をクリックします。
16.使用するPINを上下に入力し、「OK」をクリックします。PINに英字や記号を含める場合はチェックボックスにチェックします。
17.「OK」をクリックします。
18.セットアップが完了し、デスクトップ画面が表示されました。
手順4 Intune設定が反映されているか確認
1.スタートメニューより「Windows の設定」を開き、「アカウント」をクリックします。
2.Windowsのセットアップの際にログインしたMicrosoftのアカウントがユーザーとして登録されていることが確認できます。
3.設定画面に戻り、「アプリ」をクリックします。
4.ここではMicrosoft365 のアプリケーションが自動配信されるようにあらかじめIntuneで設定しています。これには少し時間がかかるため、まだ反映されていません。
5.Intuneと少しでも早く同期させたい場合は、設定画面に戻り「アカウント」をクリックします。
6.「職場または学校にアクセスする」を選択し、アカウントをクリックします。
7.「情報」をクリックします。
8.接続情報の「同期」をクリックします。
9.同期が開始されました。
10.同期が完了しました。
11.しばらくするとアプリケーションの一覧でMicrosoft365 Apps for businessのアプリケーションがインストールされていることが確認できます。
12.スタートメニューより、Officeのアプリケーションを開きます。ライセンス契約の同意を求められるので、使用許諾を確認し、「同意する」をクリックします。
13.Outlookを開きます。表示されるメールアドレスを確認して「接続」をクリックします。
14.アカウントが正常に追加されました。「完了」をクリックします。
15.メール、カレンダー、連絡先が既存PCと同様か確認します。
手順5 既存PCの資格情報の復元
1.「手順2.新PCでセットアップ」でTeamsなどのクラウドに保存した資格情報バックアップのファイルを、任意の場所にダウンロードします。
2.コントロールパネルより「ユーザーアカウント」を選択し、「資格情報マネージャー」をクリックします。
3.「Windows 資格情報」を選択し、「資格情報の復元」をクリックします。
4.先ほど任意の場所に保存した場所を選択し、「次へ」をクリックします。
5.Ctrl+Alt+Delキーを同時に押します。
6.資格情報のバックアップをした際に設定した任意のパスワードを入力し、「次へ」をクリックします。
7.「完了」をクリックします。
8.資格情報の管理画面にて、資格情報が追加されたことが確認できます。
9.アドレスバーの先頭に\\と付けて資格情報のバックアップで接続できるようなったNASのIPアドレスを入力します。
10.フォルダを開き、既存PCと同様か確認します。
11.ユーザーの使用するNASのフォルダを表示させ、右クリックからショートカットを作成します。デスクトップにショートカットを移動します。
既存PCと新PCが同じように利用できることが確認できました。
補足1 プリンタードライバがインストールできなかった場合の対処方法
1.「手順2.新PCでセットアップ」でTeamsなどのクラウドに保存した資格情報バックアップのファイルを、任意の場所にダウンロードします。
2.右クリックで「管理者として実行」をクリックします。
3.PCにログインしているMicrosoftアカウントとパスワードを入力し、「はい」をクリックします。
4.コマンドプロンプトが開きました。
5.インストールしたいプリンタードライバのexeファイルを右クリックします。
6.「プロパティ」をクリックします。
7.「場所」をコピーします。
8.「cd 」(cdの後に半角スペース)と入力し、コピーしたアドレスを貼り付け、Enterキーを押します。
9.プロパティに戻り、ファイル名をコピーします。
10.表示されたコマンドの \Downloads> の後にファイル名を貼り付けて、「/T:C\Install」と入力し、Enterキーを押します。
11.インストールするフォルダを選択し、案内に沿ってインストールします。
補足2 Microsoft Edge のお気に入りが同期されない場合の対処方法
1.Edgeを開き、右上のアイコンをクリックするとMicrosoftアカウントの反映とお気に入りやパスワードの同期状態が確認できます。 同期がなかなか「設定中」から「有効になっています」にならない場合、Edgeを更新することで同期が完了する場合があります。
2.右隣のメニューを選択し、「ヘルプとフィードバック」をクリックします。
3.「Microsoft Edgeについて」をクリックします。
4.バージョン情報を表示させると自動でEdgeの更新が始まります。なかなか終わらない場合は下にある「従量制課金接続で更新プログラムをダウンロードする」をONにすると進む場合があります。更新が完了したらEdgeを再起動します。
5.Microsoftアカウントが反映され、同期が完了しました。
6.「プロファイル」の「同期」を開くと同期する項目を選択することができます。
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