ExchangeOnlineにDKIMとDMARCを追加する方法 

2024.02.19


DKIMとは、デジタル署名を利用してメールの受信者が送信者の正当性を検証する技術です。 改ざん検知が出来るためセキュリティ強度が高まり、迷惑メールの受信拒否・なりすましメール対策などが可能です。 

DMARCとは、DKIMの検証結果をもとに、メールの処理方法を設定する技術です。 送信したメールが受信側でどのように処理されたか把握することが可能になり、より高い精度でなりすましメールを見分けられます。 


なりすましによる迷惑メールを減らすために2024年2月以降、Gmail・GoogleWorkspaceアカウントに1日あたり5,000件を超えるメールを送信する場合は、送信元アドレスのドメインにSPFレコード・DKIM署名・DMARCメール認証の設定が必要となった、とGoogleが発表したのでExchangeOnlineでDKIM、DMARCを追加する方法を記載します。ご参考にして頂ければと思います。 

手順1 メール認証の設定をする

1.Microsoft Defenderを開きます。 

2.「ポリシーとルール」をクリックします。

3.「脅威ポリシー」をクリックします。

4.「メールの認証の設定」をクリックします。

5.「DKIM」をクリックします。

6.設定するドメイン名をクリックします。

7.「このドメインのメッセージにDKIM署名を追加します」の「トグルボタン」をクリックします。

8.「OK」をクリックします。

9.設定が完了しました。

手順2 レコードセットを追加する

1.Microsoft Azureを開きます。

2.「DNS ゾーン」をクリックします。

3.ドメイン名をクリックします。

4.「レコード セット」をクリックします。

5.「名前」に下記を入力します。 

selector1._domainkey

6.「種類」のプルダウンから、「CNAME – サブドメインを別のレコードにリンクします」を選択します。

7.「エイリアス」に、下記を入力し「OK」をクリックします。

selector1-***-co-jp0c._domainkey.****.onmicrosoft.com

8.レコード セットが作成されました。右上にポップアップが表示されます。

9.「レコード セット」をクリックします。

10.「名前」に下記を入力します。

selector2._domainkey

11.「種類」のプルダウンから、「CNAME – サブドメインを別のレコードにリンクします」を選択します。

12.「エイリアス」に、下記を入力し「OK」をクリックします。

selector2-***-co-jp0c._domainkey.***.onmicrosoft.com

13.レコード セットが作成されました。

14.「レコード セット」をクリックします。

15.「名前」に下記を入力します。 

_dmarc

16.「種類」のプルダウンから、「TXT – テキスト レコードの種類」を選択します。

17.「値」に、下記を入力し「OK」をクリックします。

v=DMARC1; p=none; rua=mailto:rua@****.co.jp

*メールアドレスはレポートを受信したいアドレスを入力してください。

18.レコード セットが作成されました。






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