POP運用からExchangeOnlineへのデータをPSTで移行する方法

2022.02.18

手順

 手順1 Exchange管理センターでの権限付与

1.PST ファイルをユーザーのメールボックスにインポートするには、Exchange Online でインポートとエクスポートの役割を割り当てる必要があります。

手順2 新規インポートジョブの作成

1.Microsoftコンプライアンス管理センターの「情報ガバナンス」を開いて、「インポート」にある「新規インポートジョブ」をクリックしてください。

2.ジョブ名を入力してください。

3.「データをアップロードする」を選択してください。

4.「ネットワークアップロードのSAS URLの表示」をクリックしてください。

5.「Azure AzCopyのダウンロード」をクリックしてください。

手順3 Microsoft 365に PSTファイルをアップロードする

1.コマンドプロンプトを起動して下記コマンドを実行してください。
「azcopy.exe copy “<Source location of PST files>” “<SAS URL>”」

2.完了したことを確認します。

手順4 アップロードされた PST ファイルのリストを表示する

1.「Install for me only (recommended)」をクリックしてください。

2.インストールしています。

3.インストールが完了したらMicrosoft Azure Storage Explorerを起動して、リソースの選択画面で「BLOBコンテナー」をクリックしてください。

4.接続方法の選択画面では、「Shared Access Signature URL(SAS)」を選択してください。

5.接続情報の入力画面では、表示名を入力して手順2で取得したSAS URLを張り付けてください。

6.概要画面で、接続情報を確認して「接続」をクリックして下さい。

7.アップロードしたファイルが表示されていることを確認してください。

手順5 PST インポート マッピング ファイルを作成する

1.下記URLよりPSTインポートマッピングファイルのコピーをダウンロードします。
「https://go.microsoft.com/fwlink/p/?LinkId=544717」

2.下記の情報を使って CSV ファイルを作成します。

ラメータ説明
Workloadインポート先のサービスを指定します。ここではExchange を使用します。Exchange
FilePathPST ファイルをアップロードした フォルダーの場所を指定します。空白もしくはパスを指定
Namepstファイルの名前を指定します。Username.pst
Mailbox インポート先のメールアドレスを指定します。username@domainame
IsArchive受信ボックスに格納するならFALSE、アーカイブならTRUEFALSEまたはTRUE
TargetRootFolderインポート先の フォルダーを指定します。空白もしくは/
ContentCodePageANSI ファイル形式でインポートする場合に使用するコード の数値を指定します。空白または 日本語は932
SPFileContainer空白 空白
SPManifestContainer空白 空白
SPSiteUrl 空白 空白

手順6 PST インポート ジョブを作成する

1.「ファイルのアップロードを完了しました」と「マッピングファイルにアクセスできます」にチェックを入れてください。

2.手順5で作成したCSVファイルを選択して、「検証」をクリックしてください。

3.レビュー画面で「送信」をクリックすると、「クラウドへのアップロード成功」と表示され完了です。

手順7 データをフィルター処理して、PST インポート ジョブを開始する

1.Microsoft 365 コンプライアンス センターの「情報ガバナンス」を開いて、「インポート」をクリックしてください。

2.作成したインポートジョブを選択して「Office365にインポート」をクリックしてください。

3.「データをフィルター処理しますか?」の質問では、「はい、インポートする前にデータをフィルター処理します」を選択してください。

4.アップロードが完了しました。




その他お困りごとも動画で解説!