Power Appsはこれまでアプリの開発にかかわったことがない人でも扱いやすく直感的な操作が可能なローコード開発ツールとして注目されています。
しかし、それでも初めて触る方にとっては難易度が高く、様々なサイトで調べながら試行錯誤しているかと思われます。
私も実際に色々調べながら作成してみました。何とか形にはなったものの、とても苦労したことが・・・
それは、「解説」がわからないことです。つまり、解説中に出てくる専門用語やPower Apps独自の概念等の理解に苦労しました。
そこで今回はPower Apps作成の基礎知識ともいえる用語の解説をしていこうと思います。
目次
ギャラリー(Gallery)とは
ギャラリー(Gallery)は、データソースのレコードを垂直方向または水平方向に一覧表示するコントロールです。
※レコードとは… 一行分のデータ、つまりリストなどの行のこと。データベース内のテーブルを構成する単位。
ギャラリー(Gallery)は好きなコントロールを組み合わせたレイアウトで、データソースのレコードをその数だけ表示することができます。
カードとは・・・
ここでギャラリー内にレコードの数だけ作成される一つ一つを「カード」と呼びます。
そのためカードごとにデータソースのレコードに対応しており、内部的なデータはそれぞれ違います。
しかし、ここで重要となるのが直接編集できるのは一つだけであるという点です。
そのため先頭のカードに出した命令がほかのカードにも適用されます。
例えば…
データソース
カードA君=地元:ブラジル
カードB君=地元:日本
カードC君=地元:イタリア
PowerApps
指示=地元に帰って!
先頭のカードにのみ命令
カードA=ブラジル帰る
カードB=日本帰る
カードC=イタリア帰る
上記のようになります。
この仕組みを理解することが、PowerAppsでアプリを作成するための重要な一歩目となります。
フォーム(Form)とは
フォーム(form)は、データソースの指定されたレコードの情報を表示、編集、作成できるコントロールのことです。
データソースにはSharePointのリストやDataverseのテーブル等があります。
フォームには「編集フォーム」と「表示フォーム」があり、
編集フォーム → 「作成/編集/表示」が全部できる
表示フォーム → 「表示」のみ
といった使い分けが可能となります。
コントロールとは
画面上に表示されているデータの入力場所のことです。
図や絵を利用したコンピュータの操作画面で、操作を受け付けたり情報を表示したりする表示要素のことです。
アイコンやウィンドウ、ボタン、テキストボックスなど様々な種類があります。
プロパティとは
属性、性質などと訳される、対象物の情報のようなものです。
聞き覚えのあるものだと、ファイルのプロパティなどが例として挙げられます。
ファイルのプロパティを見てみると以下のような情報が皆さんのファイルにも表示されるのではないでしょうか?
名前: フォーム.png
項目の種類: PNGファイル
フォルダーのパス: ¥¥192.168.60.80.¥(以下略)
作成日時: 2024/03/12 16:43
更新日時:2024/03/12 16:44
サイズ: 9.81 KB
属性: A
このプロパティがPowerApps上では画面左上に表示されます。
そのため、左上に表示される「OnSelect」や「Text」等は選択中の編集個所の「状態」を表しているということができるのです。
まとめ
かなり初歩的な内容のご紹介にはなりましたが、どれもPower Apps作成をするにあたり重要となる知識と概念ですのでしっかりと理解しておくとより良いかと思われます。
実際にPower Appsを使用し、アプリを作成したブログ「Power Appsで備品予約管理アプリを作ってみました」こちらも公開しておりますので是非ご参考いただければと思います。
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